抗がん剤治療を続けている父の体が全体的にむくみ始めました
足の甲とかものすごく膨らんでパンパンです
最近、息するのが苦しいと言ってるんだけど、これって抗がん剤の副作用?
「抗がん剤治療をはじめるとむくみが出ます」
医師からはそう言われていたので、その副作用が出てきてるんだろうな…
そんな感じで様子を見守っていたのですが、医師から話を聞いていたよりも体全体のむくみがひどくなってきているみたい
リクライニングチェアに腰かけたままぐったりして、息をするのも苦しいと時折こぼす父
やっぱりなんか変だ!と思い受診してみたら抗がん剤の副作用ではなく、心不全でした
思い込みによって治療を始めるのがとても遅くなってしまったことをとても後悔しています
そんな経験から今回は備忘録的な意味合いも兼ねて、心不全の兆候と症状と対処法についてまとめておこうと思います
- 最近、息切れが激しい
- 足がひどくむくんでる
- 急に体重が増えた
このような症状がある方は読んでみてください
- 抗がん剤治療をしている人
- 抗がん剤治療している家族がいる人
- 息苦しさを感じている人
- むくみを感じている人
このような方の参考になればうれしいです
抗がん剤の副作用だと思ってたら心不全だった
父の症状を記しています
ざっと読んでいただき、なんか症状が似てるな、なんかおかしいな
そう思ったらすぐにお医者さんに相談してみてくださいね
心不全のサイン
息がうまく吸えない感じがする
「なんだか気持ちが悪いし、息がうまく吸えない感じがする」
抗がん剤治療をはじめて2ヶ月ほど経っていて、副作用が出始めてもおかしくない頃というタイミングだし
脳梗塞からの退院後、あらたに加わった薬のせいかもしれない
原因っぽいものがわかっているから、脳梗塞の薬は飲まないで様子をみるという父
薬を飲まなくなって症状が少し改善したようですが
抗がん剤の点滴をするとまた息苦しさを感じるように…
やっぱりこの息苦しさは抗がん剤の副作用なんじゃないか?
そう判断してしまった父と私
横になって寝れない
「このところ、体を横にするのが苦しくてできない」
リクライニングチェアの上でほぼ1日を過ごす父
チェアの背もたれを倒してそこで夜も寝てしまいます
リクライニングチェアに根っこ生えてるんじゃないかってくらいそこにいます
最近、その背もたれを倒した状態で寝るのが息苦しくてできないようで
常に背もたれを立てたまま、座った状態でしか眠れなくなっていました
ですが、体を起こした状態で眠ってしまうこともこれまで何度も見かけていたので
さほど心配をせず、スルーしてしまっていました
食欲が出ない
いろんな病気をしているにもかかわらず、食欲は旺盛なのですが
症状が出始めたころからさっぱりとしたものとか
食べられても少量のごはんとおかずのみの食事が続いていました
でもたまに、マックだ!ケンタッキーだ!とか言って、こってりがっつりの食事も摂るから
ただ単に暑さにやられた日もあったのか?と
ここでもあまり心配せずにスルーしてしまっていました
足全体がパンパンに膨らむ
足全体のむくみ
特に下肢、ふくらはぎと脛から足の甲が特にひどくむくんでいました
「むくむ」という表現ではちょっと足りない感じ
ゴムボールにもう空気入れられないよ!ってくらいめいっぱいの空気を詰め、
これ以上入れたら破裂しちゃうよっていう感じのむくみ方です
抗がん剤の副作用としてむくみは出やすいと聞いていたので
これもその症状なのだろうと思い様子見をしていました
体全体がむくみ体重が増える
毎日一緒にいたために、気がついていなかったのですが
体重がかなり増えていました
食事もそんなに摂っていないにも関わらずです
これは看護師さんから指摘されて初めて気がつきました
もともと体が大きい方の体格なので、違和感もなにも感じていなかったです
心不全の症状
3週間に一度、化学療法(抗がん剤治療)を受けるために病院へいくのですが
化学療法を受ける前には必ず採血をして検査します
検査の結果が大丈夫だったら化学療法を受けるという流れです
その日は採血をしたあとなにやら看護師さんを含め医師も少し慌て気味
しばらくのち、「ちょっと様子がおかしいから検査させてください」と言われ
- 心電図
- 心拍数
- CT
の検査をすることになりました
診断結果は心不全
心臓に大量の水が溜まっていて、肺を圧迫している状態で心不全と診断されました
あらわれている症状の原因
不整脈
→もともとで健康診断でも指摘されていた
→心臓が常に細かく震えている様な状態
→酸素を含んだ血液を体に送るためのポンプの働きができていない状態
体に酸素が行き渡っていないから息苦しい
→心拍数が通常時の倍以上
→体に酸素が行き渡っていないから、その状態を直そうとして心臓が早く動いている
→でもポンプの役割をしていないから空回りしている
血圧が高い
→血管の弾性が衰えている状態
→全身に血液を循環させようと心臓に負担がかかっている状態
→心臓のポンプ機能が低下している
体重増えている・体、足のむくみ・息苦しい
→胸に大量の水が溜まっている
→少なくとも5kg、もしかしたら10kgくらい水が溜まっているかもしれない
→大量の水が肺を圧迫して息苦しい
心不全の対処
父の場合、緊急性があるようですぐにでも胸に溜まった水を体の外に出さなければなりませんでした
できれば入院して、と言われたのですが父が嫌がったため通院治療をすることに
心不全の早急な対処方法としては
排尿で体に溜まった水を外に出す
あとはその後の経過を診て判断、ということになりました
心不全は治療をして治る病気ではなく
症状がでたら改善していくしかないものなのだそうです
なので日ごろから体のチェックをして異常があったらすぐに受診をしてほしいとのことでした
日常生活での心不全チェック方法
ふだん一緒に暮らしていると、小さな変化を見落としがちになってしまうということを今回痛感しました
そこで体の不調の変化をきちんと把握するにはどうしたらよいのかを医師に相談したところ
『体調を数値で測っておくのがいい。体の異常は日々の測定が目安になる』
とのことでした
毎日測定してなにかおかしいと思ったらすぐ受診できるようにしてということでした
心不全 4つのセルフチェック
毎日測定をして、体の状態を確認するのはこの4つ
- 体重
- 血圧
- 心拍数(脈拍)
- 血中酸素濃度
以下はうちの父の場合の体のチェック例です
体重
∴体重計で測る
チェック
溜まっている水が想定で5~10kg
→体重を計ってその分減っているか確認
改善している状態
→むくみ改善
→胸水減少で呼吸しやすくなる
血圧
∴血圧計で測る
チェック
→高いと合併症を起こしやすい
→脳梗塞、糖尿病と血圧高いと心配な持病があるから常に確認しておいた方がいい
心拍数(脈拍)
∴手首掴んで測る・パルスオキシメーターで測る
チェック
→早いと心臓に負担がかかっている状態
→不整脈の確認
脈拍が50回未満/1分間は不整脈の可能性大
改善している状態
→胸水の減少で圧迫されている肺が正常に戻れば脈拍も戻る
脈拍正常値 60〜100回/1分間
高齢者は50〜70回
血中酸素濃度
∴パルスオキシメーターで測る
チェック
→体に酸素が行き渡ってるか確認
改善している状態
→胸水の減少で肺から血液が酸素を取り込んでいることを確認できる
まとめ
ふだん一緒に暮らしているからこそ家族の体の変化に気がつかない、ということってあると思います
はじめて直面する大きな病気を前に、自己判断をすることはほんとうに危ないことだと今回改めて感じて反省をしました
自分でできることは、今の状態を数値で確認すること
それを医師に伝えることだと思います
今後、父から息苦しさを訴えられた時の対処を確認したところ
息苦しさを感じる時の目安になるから、心拍数と血中酸素濃度は測っておいた方が良い、
高価なものじゃなくても十分だからできればパルスオキシメーターを使った方がいいと言われたので
そちらだけは早急に用意しました
これが今うちで使っているパルスオキシメーター ですちなみに、脳梗塞の薬を飲むのを勝手にやめていたこともしっかり医師からお叱りを受けました
あらためまして、自己判断はダメです!
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