築古の木造一戸建てはとにかく寒い!暖かく過ごすためのリフォームを考えてみた

お家購入&リフォーム
  • 冬の寒さが想像しているよりもはるかにキツかった
  • 底冷えで足元や腰あたりが冷える
  • 暖房器具をつけているのに部屋が暖かくならない

築古の木造一戸建てに住まわれていてこんな風に感じている方いませんか?

木造の築古のお家だといっそう寒さがこたえているかもしれませんね

私たちのお家もめちゃくちゃ寒いです

2階から1階に降りていくと途中からひんやりと冷やされた空気に変わり身震いしてしまいます

1階のお部屋で一日のほとんどを過ごす両親は寒さに縮こまっています

特に父はとても寒がりなので、エアコンがガンガンかかっている部屋でずーとダウンコートを着たまま過ごしているくらいです

くつ下履けばいいのに…と思っていることはさておき

築古の木造の一戸建ては本当に寒いです

これまで暖房器具でなんとか凌いではいたものの

年をまたぐあたりの冷え込みにはまいってしまいました

母の持病のひざと腰の痛みが冷えるとどうにもならないようで、朝起きるのもつらい様子

これは本格的に寒さ対策をする必要があるなと感じたのでリフォームを検討し、実際に工事もすることにしました

今回は寒さ対策について考えたこと、調べたことと、実際におこなって効果があったリフォーム工事をご紹介したいと思います

  • 築古の木造一戸建てがなぜ寒いのか
  • 寒さを解決するにはなにをしたらいいのか
  • 寒さ対策に必要な費用
  • 実際におこなった暖かく過ごすためのリフォーム工事

こんなことをまとめました

  • 築古木造一戸建てでも厳しい寒さを感じずに過ごしたい人
  • 寒さ対策の方法を知りたい人
  • 寒さ軽減のためのリフォームを考えている人
  • 寒さ対策のリフォームにかかる費用を確認したい人

このような方は参考になさってください

築古木造一戸建てでも暖かく過ごすためのリフォーム

寒い冬を暖かく過ごすためのリフォーム工事ってどんな工事?

築年数の経った木造のお家は、外部の冷たい空気の影響をまともに受けやすいので

エアコンなのでせっかく暖めた空気が床や窓などから逃げてしまいやすく、お部屋がすぐに冷えてしまいます

そのせいでいつも寒い

暖かく過ごすために必要なリフォームを考えると

  • 上にいってしまいがちな暖かい空気を足もとで体感できるようにする
  • 暖めた空気を逃がさないようにする

といったことになるのではないかと思います

結論から言いますと、実際に私のお家でやった寒さ対策のリフォーム工事はお家の断熱工事です

1階部分の床下に断熱材を張り、床下からの冷たい空気でお家が冷えないようにしました

暖めた空気を逃がさないようにするリフォームです

断熱工事をして実際に効果が感じられるのは主にこの3点

  • エアコンの設定温度が低くても十分暖かくなる
  • エアコンをつけてから部屋が暖かくなるまでに時間がかからない
  • フローリングの床の冷たさを感じないようになった

なんというか、地味ですよね~効果(^▽^;)

劇的にあったかくなります!とかいう派手さはまったくないです

実際に工事が終わった後は『何か変わった???』くらい実感が無かったです

寒いものは寒い!

朝の冷え込みはやっぱりキツイ!

でも工事が終わってから1ヶ月ほど経ってふと気がついたのです

『エアコンつけるとすぐにほわっと空気があったかくなるなぁ…

床、あんまり冷たくないなぁ…

エアコン消した後も暖かさが続くなぁ…

エアコンの温度設定低めでも十分過ごせる暖かさだな…』と

感覚としてのなんとなくの実感だったので、実際にかかった電気の使用量も比べてみました

昨年の2月と施工が終わった今年の2月とで比べると

昨年2月 859kWh → 今年2月 787kWh

電気代はエアコンの使用量だけではありませんが、実際に電気使用量が減っているのは確かです

両親はほぼ一日中家の中で過ごすのでエアコンつけっぱなしは昨年と変わらずですが

昨年と変わったのはエアコンだけでは暖めきれなかった足元専用の赤外線ヒーターや温風ヒーターを使わなくなったことです

地味ですが、じんわりと確実に効果はあるようです

myhome5

あったかリフォームを断熱工事にした理由

リフォームをするとなるとどうしても大きな金額がかかります

だからお金をかける以上、きちんと効果を得たい

だけどそんなに余裕もないのでなるべく金額は抑えたい

ここを大前提としてお部屋あったかリフォームを検討し始めました

効果的に暖かさを実感するには足元を温めることが有効だろう

そう考えて2つの候補を出しました

ひとつは床暖房工事

もうひとつは断熱工事でした

それぞれ検討したことをまとめましたので参考になさってください

床暖房工事について

床暖房ははじめ、最有力候補でした

床があったかいんだから間違いなく寒さは感じなくなるだろう!

輻射熱で部屋全体が温まるので温度ムラが少ないし、空気が乾燥したり汚れたりしないというメリットのある、実際にすばらしい暖房設備だと思います

ただ私的にはデメリットの方が多かったのです

私が考える床暖房のデメリットは主に費用の面でした

  • 設置するコストが高い
  • ランニングコストがかかる
  • 故障したときやメンテナンスにも費用が掛かる
  • 工事が大掛かりになる

電気式の床暖房ならばフローリングの上に重ねて設置できるので

さほど大掛かりな工事にはなりません

ですが電気式床暖房だと気になる点がありました

電気式床暖房の懸念点
  • 床に段差ができるので高齢の足元に不安のある両親には危ないのではないか?
  • 使用時の電気代が温水式より高くつくこと

このような理由で電気式はあきらめて、温水式の床暖房で検討をしてみました

温水式は床下に設置するため

既存の床をはがして床暖房パネルを設置し、新たにフローリングを張り直す必要があります

床を張り直すので段差はできませんからこの点は安心です

ですが温水式床暖房にも気になる点が

温水式床暖房の懸念点
  • お湯を沸かして床暖房パネルに温水を循環させて部屋を暖める
    ⇒床暖房に適した給湯器を設置しなければならない
  • 温水を循環させる温水配管に故障や不具合があった場合
    ⇒床をはがしてメンテナンスや修理する可能性がある
  • 床暖房を使用する日々の電気代やガス代もかかってくる

う~ん。。。なかなか大変。。。

おおまかに起こりえるだろうことを確認しましたが、

では実際に設置費用はどのくらいになるのか確認したいと思い、こちらのサイトを床暖房設置費用の参考にさせていただきました

https://rehome-navi.com/articles/223

  • ざっくりの試算で1畳あたりの設置費用を10万円として
  • 私たちのお家で検討している設置畳数10畳とすると材料・施工費で100万円
  • これに給湯器交換に40万円程

状況によって施工費用が別途かかることを考えると、初期費用だけでかなりの金額を支払うことになります

これからランニングコストもかかり、メンテナンスと修理費用もかかる・・・

こういった理由により、私には手の届かない設備だと思い断念しました

断熱工事について

そこで浮上したのが断熱工事

断熱工事を簡単にまとめると、お家の外側の空気の冷たさや暑さをお家の中へ影響させにくくする工事のことです

  • 天井(屋根裏)・壁内・床下
    =断熱材、

  • =二重サッシやペアガラス

これらのものを使って外気の影響を遮断

エアコンなどの空調を利用することで心地の良い温度に保つことができます

最近の新築のお家は省エネが重要視されるようになったので、外気の影響を受けづらい設計がされていますが

築古の一戸建ては現在ほど気密性について考えて設計はされていません

日本の暑い夏をどう快適に暮らすか、ここに重きをおいた設計がされていて通気性の良いお家が多いんです

また、木造住宅の基本的な構造として木が腐らないように風の通りを良くするように施工されています

すばらしく通気性のよい建物になっている、ということです

冬は凍てつくような冷たい空気がお家を冷やし、

夏は温暖化で湿気を多く含んだ蒸し暑い空気がお家を包み込む…これが築古一戸建ての現状です

それを解決できる方法のひとつが断熱工事です

断熱材と二重サッシでお家全体をくるむように施工するのがもっとも理想的なリフォームになります

私の考える断熱工事のメリットとしては

  • 初期費用はかかるが目をむくほどの金額にはならない
  • 施工不良さえなければメンテナンスの必要なし
  • ランニングコストはなし
  • 工期が短い(最短1日)
  • 解体を含むような大掛かりな工事が必要ない
  • 設備が絡む工事の必要がない

断熱材を張る範囲や窓を二重サッシするとなると初期費用はそれなりにかかりますが、ランニングコストはかかりません

むしろエアコンなどの空調機器の利用する回数が減ったり、温度設定を抑えても快適な室温になるので電気代が抑えられます

断熱材のデメリットとしては湿気や水分に弱いため、水が入り込んでしまった場合は交換をすることになります

施工の段階でこういったことを見越して、湿気や水が入り込まないように防湿シートなどの対策をして施工する業者さんに頼むことが重要になります

断熱材の扱い方や断熱について詳しい業者さんに施工してもらえれば、最初の工事だけで他には何も心配しなくていいのでとってもシンプルです

このような理由から私たちのお家ではあったかリフォームを断熱工事ですることにしました

断熱リフォーム業者さんについて

残念ながら断熱リフォームを取り扱っている業者さんの数は多くはありません

解体してから部屋を作り直す、という場合は普通のリフォーム会社でも断熱工事をすることはできますが

既存の建物を壊すことなく現状を維持したまま断熱材を取り付けるとなると、小屋裏・床に潜り込んで施工することになります

(壁は内壁を解体するしかないようです)

そして、ただ断熱材を張るだけではなく、建物の天井や床のすき間を塞いで小屋裏や床からの熱や冷気を抑える「気流止め」という施工をすることで一層断熱効果は上がるのですが

そのような工事をしてくれる断熱工事に精通している業者さんが少ないようです

私たちの住む町の周辺でも断熱工事をしてくれる業者さんを探しましたがなかなか見つからず、

やっとのことで2社、見積もりをしていただける業者さんに出会うことができました

それぞれにお家の状況を確認していただきましたが

  • 現在のお家の状況確認の仕方
  • 状況の説明
  • 現状をふまえた施工内容の説明
  • 使用する材料の説明
  • 施工の手順

こういったことをきちんと説明していただけた業者さんにお願いをすることにしました

その断熱工事の業者さんがこちら
リフォームの匠 テオリアハウスクリニックさん

https://www.dannetsu-takumi.com/

こちらの業者さんは見積もり時から施工まで、対応がとても素晴らしかったです

断熱工事をした範囲は狭く、1階の一部の部屋の床下断熱工事のみですが、それでも効果を肌で感じることができています

お願いして本当に良かった!次回もぜひお願いしたいと思える業者さんです

テオリアハウスクリニックさんでお願いした断熱工事については次回にまとめますね

寒さ対策にかかった費用

今回の寒さ対策にかかった費用は約36.5万円です

内訳は、1階の洋室6帖+LDK11帖の床下断熱

材料を搬入したり作業員が出入りするための床下点検口をひとつ作った費用です

内容数量金額(円)
床下断熱リフォーム工事   30.7㎡      297,000
床下点検口作成1ヶ所35,000
消費税(10%)33,200
合計365,200
※2022年1月時点の見積もりです

床下断熱をしたのみで、その後のランニングコストはまったくありません

エアコンなどの暖房器具と併用して暖かさをキープします

ちなみに。。。

お家の熱を逃がしたり、外の空気の影響を最も受けやすいのがです

合わせて窓の断熱工事をすると暖かさを感じる効果が実感しやすいようです

うちでも洗面所と洋室6帖の窓を二重サッシにする見積もりをしてもらいました

参考までに見積もりをのせておきますね

内容金額(円)
材料費・取付費・搬入費   350,000
消費税(10%)35,000
合計385,000
※2022年1月時点 1640×700サイズ・2630×1780サイズの2つの窓の見積もりです

今回は窓断熱は見送ることにしましたが、できればいつかやりたいなと思っています

まとめ

寒い冬を乗り越えるためのリフォーム工事についてまとめてきました

寒さを軽減するには足もとを暖めるのが実感を得やすいようです

足もとを暖めるのに有効なリフォーム工事が床暖房床下断熱です

床暖房のメリット

  • 射熱で部屋全体が温まるので温度ムラが少ない
  • 空気が乾燥したり汚れたりしない

床暖房のデメリット

  • 設置・維持・使用時にコストがかかる

床下断熱のメリット

  • 空気が乾燥したり汚れたりしない
  • 設置コストが比較的安い
  • 維持・使用時にコストがかからない

床下断熱のデメリット

  • エアコンなどの暖房器具と併用しないと効果の実感が薄い

それぞれのご家庭にあったリフォーム工事ができれば良いなと思います

補足ですが、断熱リフォーム工事などの省エネを目指した改修を行うと、条件を満たす場合に補助金が受け取れる制度もあります

※国交省 こどもみらい住宅支援事業

工事の内容に沿って申請の補助をしてくれるような業者さんで施工できれば安心です

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