範囲の狭い地域限定でお家を探していると新しい情報ってなかなか出てこないんですよね。
毎日チェックしてても代わり映えしない…
ちょっと検索方法を変えてみようと思って「土地」の情報を検索してみました。
「土地」で検索すると更地の状態での土地もあればまだ家屋が残っている古屋付もヒットします。
この古屋、もしかしたらまだ十分に使えるお家かもしれないと思ったからです。
いろいろな検索サイトから調べてみたところ、スーモで検討エリア内に一軒良さげなお家が見つかりました。
資料の情報確認
お家の資料の情報はこちらです。
売地1250万円
売地なので間取りはわかりません。
構造 | 木造2階建て |
土地面積 | 100㎡ |
建物面積 | 88㎡ |
土地権利 | 所有権 |
地目 | 宅地 |
都市計画 | 市街化区域 |
用途地域 | 第一種住居専用地域 |
建ぺい率 | 60% |
容積率 | 200% |
築年 | 昭和61年 |
接道 | 公道4m・私道(位置指定道路)4m |
設備 | 公営水道・都市ガス・本下水 |
- 築年数34年で新耐震基準で施工された建物
- 私道4mに7m・公道4mに10m接道
- ふたつの道路に接した角地
- 駐車スペースは1台分
建物は瑕疵担保免責
売地で出ているので建物の保証がないのは当然ですね。
土地は地理院地図で確認すると「台地・段丘」に分類されています。
地盤は問題なさそうです。
写真を見る限り日当りも良さそう。
駅からは離れているけどバス停までが徒歩5分くらい。
バス停のすぐ近くにスーパーもあって買物も便利です。
自宅から自転車で5分位の場所なので夜の感じを確認してみました。
静かだしお家までの道も暗過ぎなくて良し。
建物も見た目しっかりしています。
実勢価格や路線価で土地の価格を調べてみるとちょっと高めの設定をしているみたい。
条件的にはかなり良いので状態を見てみて考えよう!という事で内見をお願いしました。
内見前にお家の情報を確認
不動産屋さんに内見前に建物の内容をお伺いしたところ、4LDKの建物だということが分かりました。
土地に関して問題点は無いか確認したところ、この場所は計画道路に入っているかもしれないということで詳細を役所などで確認しました。
結果、ぎりぎりのところで計画の土地から外れていたのでそのまま検討を進めることにしました。
今回は退去済のお家だったのでいろいろなところ確認することができました。
お家の外部のチェック!
まずは外部のチェックです。
チェックするところはいつもと変わらず。
ここはすごく重要なので外すことはできません。
土地については
- 境界ははっきりわかるか?(境界杭があるか?破損していない?)
- 越境物は無いか?(樹木などが敷地内外に無いか?屋根が飛び出していることもあるよ)
- 駐車スペースは?(今は無くても庭を駐車スペースにすることも検討できるかも)
建物については
- 基礎の状態(基礎の高さはどのくらいある?クラックは無いか?換気口はあるか?)
- 外壁の状態(チョーキングは無いか?クラックは無いか?)
- 軒天の状態(壊れてたりはがれていいたりしないか?)
- 雨どい(壊れていないか?)
越境物とは、例えば隣のお家の樹木の枝だったり屋根だったりブロック塀だったり
そういったものが敷地内に入り込んでしまっているものです。
例え自分の敷地内にあったとしても勝手にそれをどかしたり壊したりはできないので、見つけた場合はその処置をどうするのか確認しなければなりません。
ご近所トラブルになりやすい点なので確認が必要です。
また逆に検討している土地から隣地に飛び出していないかも確認します。
<確認してみた結果>
- 境界杭は前面道路と隣地の部分は確認できた
- 越境物は無し
- 駐車スペースあり。だけどかなり狭い
- 基礎のクラックは見当たらなかった
- 外壁のクラックは見当たらない
- 外壁チョーキングは無し
- 雨どいの壊れている部分も見当たらない
- 軒天の壊れている部分も見当たらない
おおむね良い感じです。
お家の内部のチェック!
建物の内部もしっかりチェック
- 床下(基礎や土台などの状態は?シロアリが発生していないか?嫌な臭いはないか?)
- 建物のゆがみ・傾き(床が傾いていないか?建具の開け閉めはスムーズか?)
- お風呂の状態(タイル張りの浴室?ユニットバス?)
- 木部に腐っているところは無いか?
この辺りを中心に内見します。
床下の状態
基礎も束の部分もきれいだし、土も乾いてる。
嫌な臭いも無し。
でも、笹?
床下に植物って結構ビックリ!
まあ、ドライフラワー状態だし、大丈夫かな?
部屋の中はけっこうくたびれたカンジがします。
壁紙のチョイスがなんとも古めかしい。
たぶん貼った当初は高めの良いやつだったんだろうなという気合いは感じます。
壁にはところどころ穴が空いていたり。
一階部分の天井に1か所補修跡があります。
どうも上階のベランダが雨漏りした跡の様です。
天井部分の板の色の違い、これは右側の部分に種類の違う板が張ってあります。
かなり大きな範囲で雨漏りした模様。
これは確認しなければなりません。
お風呂場もタイル貼りの在来工法。
このままというわけにはいかないなぁ…
全体的に床・壁・天井の補修は必要になりそうです。
キッチンも古いし、ユニットバス工事もしなきゃな…
う〜ん、リフォーム費用がかなり掛かりそう。
でも、それを補って余りある環境の良さ!
ちょっと高台にあるので二階からの眺めがとても良いのです。
1・2階ともにとても日当りが良くて居心地が良い!
修繕費用が掛かりそうなんだけどどのくらいかかるか不明なところは、やはり雨漏りしてるところ。
今の状態を建物検査で確認して払える金額だったら検討しよう!と言う事になりました。
もう一度ちゃんと外回り確認しておこう、と再び外に出たところ
隣にお住まいのお母さんが声を掛けてくれました。
お母さん「ここに住むの?」
私「住めたら良いな、と思って色々見てるところです」
お母さん「ここは環境いいし、スーパーもお医者さんも近くにあるし住むには便利だよ」
私「そうなんですね。便利なのはありがたいですよね。環境も見晴らしもいいので両親もとても気に入ったみたいです。」
お母さん「高台にあるからかね。災害みたいなものにもあった事が無いよ。あっ、でも前に住んでた◯◯さんが雨漏りしたって言って工事してた事あったわ」
私「!!!?」
私「雨漏りは直されたんですか?」
お母さん「一階の和室で雨漏りしちゃって大変だったけどちゃんと直って良かったって言ってたよ」
私「その情報はかなりありがたいです。ありがとうございます!」
お母さん「あら?役に立ったの?そりゃ良かった!でね、ここ静かだから………」
この後しばらく、お母さんの旦那さんの事とかお医者さんの事とかの雑談が続いたのですが
ご近所の方も気さくで安心しました。
ご近所の方とお話できると有力情報ゲットできます。
ちょっとばかり長話になりますが(笑)
そんなわけで思いがけず不安点が解決したので申し込みをすることにしました
申し込んだ結果、待ち受けていたものは…
紹介していただいた仲介業者さんと相談をし、お家の建っている立地の相場やリフォーム費用も掛かるということを考えて1000万円の指値をして申し込みをしました。
売主サイドの不動産屋さんからは、うちの他にもう一軒申し込みが入りそうな方がいらっしゃるとの返事がありました。
申し込みが入った場合、順番は私たちの方が早いけれども、指値をしているので一番手のご紹介にはできないと言われたそうです。
そっか~かなり気に入ってるからこのお家は欲しいなー、とは両親とも話していたのですが、1250万円を支払うのはどうしても相場的に高すぎ。
割に合いません。
どう考えても1000万円でも高いくらいに思っていたので、申し訳ないけどここは譲れないから、と両親を説得してそのままの条件で申し込みをしました。
売主さんからの回答で、1100万円なら話を進めてもいいとなったのですが、私の感覚ではそれでも高い!
私としてもこれからの生活もありますから、払わなくても良いお金を払う気になれませんでした。
でも売主さんからしたら結構大きな幅の指値ですよね。
無茶言うなよ、とお考えなんだろうなというのもわかります。
では間を取って1050万円でお願いできませんか?とお伺いをしなおして、この価格でダメならあきらめよう、ということになりました。
結果
あとから申し込みをされた方は満額の申し込みだったようで、今回は私たちの申し込みはダメ、ということになりました。
かなり残念です。
でも指値してたもんね。仕方ないよね…と諦めました。
では気を取り直して次!となった一ヶ月ほど後の事でした。
前回の申込者のローン審査が通らなかったため、1050万円でこちらで再度検討してもらえないか、との連絡が入りました。
え?ホントに?!
その後も良い物件情報が無かった私たちにとってはとてもうれしい連絡。
両親もすごく気に入っていたお家だったので、話が進められることにかなり喜んでいました。
ここで建物検査に入っていただき、いくつかの問題点はあるものの
今すぐにどうにかなってしまうような大きな問題は無い、ということも確認できたのでほっとしていました。
さぁ、契約に向けていろいろ準備を始めなきゃ!という段階まで来てここで事件が!
なんと、私たちよりも良い条件の申し込みが入ったので、こちらの話は無かったことにしてほしいということでした。
え~!!うそー!?ってカンジです。
今回のお家の売買折衝の状況は『売主+売主サイドの不動産屋』と『私たち買主+買主サイドの不動産屋』という構図でやり取りをしていました。
売主サイドとしてみれば少しでも高く売りたいだろうし、今回は間に買主サイドの不動産屋が入っていることによって売主サイドの不動産屋には買主側からの手数料が入ってきませんので、こちらの意図を組むようなことはしてもらえません。
なんだかだまし討ちされたような嫌な気分になりましたが、これも仕方がない事です。
なにより申し訳なかったことが、今回の建物検査は買主側の不動産屋さんのサービスでして頂いたものでした。
検査費用は仲介手数料からいただきますよ、とおっしゃってたので、今回流れてしまったことにより検査費用だけかけさせてしまいました。申し訳なかったです。
残念ですが気を取り直して…
今回はかなり気に入っていたお家だったので、本当に残念です。
ですが申し込みまでの一連の流れと、実際にどのくらいのリフォーム費用が掛かるのか、ということを実践を交えて勉強できた、ということで知識としてはプラスだっただろうと思います。
さぁ、また一からがんばって探します!
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