火災保険は災害にあった時など
いざという時にお家や私たちの生活を守るために必要な保険です。
加入しておいた方がいい保険のひとつではないでしょうか。
火災保険は、仲介する不動産会社や金融機関でプランを提示されて
勧められるがままに契約してしまうケースがほとんどではないかと思います。
だけどちょっと待って!
じつは火災保険は自分でプランを作って
自分で契約をすることができます。
建物の状態や土地の状況とか自分たちの生活スタイルを考えると
勧められた火災保険には必要の無い補償もあるかもしれません。
あるいは補償がついてなかったために
災害にあったときに多額の実費をねん出しなくてはならなくなったりするかもしれません。
火災保険は決してお安い保険ではありませんので
あとから気が付いて後悔することになるのはつらいですよね。
契約をする前に内容を確認すればいざという時の安心感も変わってきますので
自分で選んだ火災保険に加入することをおススメします。
この記事では
- 火災保険の選び方が知りたい
- 自分にとって必要な補償を知りたい
- どのくらいの費用がかかるのか確認をしたい
- 加入している火災保険を見直したい
このようなことがわかります。
わたしが実際に火災保険を契約するまでの体験をベースにしていますので
参考になさってください。
火災保険の選び方
火災保険に加入する時にチェックする5つのポイント
火災保険に加入をするときに
自分にとって必要な補償を確保しながらも無駄な支出をしないため
次の5つをチェックします
- 適切な保険金額を設定する
- 不必要な補償はつけない
- 支払いの方法はどうするか
- 家財に保険をかけるかどうか
- 地震保険に加入するかどうか
1.適切な火災保険金額を設定する
まず知っておかなければならないことは相場です。
相場を知っておくことで自分にとっての
適正な火災保険の金額を決めることができます。
これから住むお家は
- 木造なのか?鉄骨造なのか?コンクリート造なのか?
- 築年数は何年?
- お家の建っている場所はどこ?
ケースごとに相場は変わってきますので
自分のお家に必要な補償の内容と
かかるであろう保険金額のおおまかな金額を把握することが大切です。
相場が分かることで
- 不動産やさんや金融機関などで勧められる火災保険の適正さなどが比較検討できます
- どのような補償が自分たちに必要なのかを確認することができます
では、相場を知るためにはどうすればいいのか?
相場を知るためには、なるべく多くの保険会社の見積もりを見比べることです。
見積もりを見比べることで
- 補償の内容
- 補償にかかる金額
- 必要なオプションの有無
が分かってきます。
だけど補償会社はたくさんあって
ひとつづつコンタクトを取るのもこれは大変な作業です。
そこでおすすめなのが火災保険の比較見積もりサイトを活用すること
例えばここ、「保険スクエアbang!」のサイトで保険金額のシュミレーションができます。
実際にサイトを活用してみての感想ですが
入力フォームもわかりやすいのでストレスなく依頼をすることができます。
見積もりが上がってくるのも早かったです。
出してもらった見積もりでこれはいらなかったなとか
このオプションをつけてみたらどうなるかなとか
細かいことが気になったら再検討依頼をすることもできます。
すべて無料です。
納得のいくプランが無ければ契約をする必要はありません。
たくさんの保険会社に一括の見積もりをしてしまうことで
あとから営業をかけられたりするんじゃないかと不安もあったのですが
そんなことは一切ありませんでした。
この見積もりがあるおかげで
不動産屋さんや金融機関で見積もってもらった火災保険との比較検討もすることができました。
まずはじめの一歩めとして見積もりを取ってみること
ぜひおススメします。
2.不必要な補償はつけない
火災保険の補償はおおまかに分類するとこんなカンジです。
- 火災・落雷・破裂・爆発
- 風災・雹災・雪災
- 水災
- 落下・飛来・盗難
- 水濡れ
- 破損・汚損
提示される見積もりは
ほとんどこの全部を補償したもので作成されています。
すべてがまんべんなく補償をされていることは安心感があります。
だけどその分、保険料もUPしちゃうんですよね。
例えばですが
検討している住まいの地域が高台で、過去に水災の被害が発生していないといった場合
今後も水災の被害の起こる可能性は低いと考えると
保険金が下りる確率も低いこととなり
保険料を払ってしまうのはもったいないということになります。
この場合は「水災」の補償ははずして検討すると
その分保険料が安く済みます。
ですが、あくまでも推測の域ですので
今後もこのような被害が絶対ないとは言い切れないものです。
この例の場合、「水災」の被害を受けたときに補償されるケースや金額を確認して
被害を補填できるかどうかを検討して決めてみてください。
3.支払いの方法をはどうするか
火災保険の支払い方法には
年払いと長期一括払いがあります。
年払いにすると毎年更新することになるので
その時点でお得だと感じる商品があれば補償内容を変更することができます。
デメリットとしては
毎年更新をしなければならないこと
そして支払いが割高になるということです。
長期一括払いは
契約年数分、更新が必要ないので
更新し忘れて補償が切れるといったミスが起こりにくく安心感があります。
支払いも年払いに比べ割安です。
最長10年の保険期間を選ぶことができます。
デメリットとしては初期にかかる費用が大きくなることです。
どちらかを選択することになります。
常に自分の納得いく状態で火災保険に加入しておきたいとか
初期費用を極力抑えたい方は年払い
考える手間や総支払額をなるべく抑えたい方は
長期一括払いを選択するのはいかがでしょうか
4.家財に保険をかけるかどうか
家財保険とは
例えば火災でなにもかもなくなってしまい
生活基盤を立て直そうとした時に
お家の建て直しから家具家電の買い替え費用まで
まんべんなく補償される保険です。
家具や家電もまとめて買うとなると大きな金額になりますから
いざという時には大変助かる保険だと思います。
ちなみに家財というのは
家具や家電とか衣類とか、生活する上で欠かせない
動かせる財産のことです。
キッチンセットや畳やドアなど
建物に付随したものは家財では無いそうです。
家財として補償されないものがあって
その代表が宝飾類や自動車
保険会社にもよるそうなので
こういったものの補償を求めている人は保険会社を選ばないとなりません。
家財保険には
・食器類
・家具類
・電気器具類
・衣類、家具類
・身の回りの用品
という大まかな5分類というものがあって
その分類からさらに構成割合として細かく分類されているのだそうです。
例えば
・食器と食器棚が壊れた=1%+4%=5%
・冷蔵庫が壊れた=2.5%×1=2.5%
この%であらわされたものが細分類された構成割合というもので
トータルして10%以上にならないと保険が下りないそうです。
そしてこの10%以上の被害状況を損害区分の基準に照らし合わせて
「全損」「大半損」「小半損」「一部損」
という区分に割り当て保険金額が決まるのだそうです。
10%だと「一部損」に該当
掛けた保険料の5%が保険料として支払われる、ということになります。
掛けた保険料が600万円だとすると600万円×5%=30万円ですね。
「全損」だった場合は600万円
だけど全損評価されるのはなかなか難しいらしいです。
支払う保険料と補償される金額を比べてみて
加入を検討するのが良さそうです。
5.地震保険に加入するかどうか
いろいろ調べていると
絶対に必要という意見もあれば
入っていても補償される内容が薄いからいらないという意見もあるので迷ってしまいます。
結局はその人の状況による、ということなのです。
地震保険が必要ないという意見の根拠は
- 地盤が強い地域であれば被害にあう確率は低い
- 補償される金額がたいしたものではないから貯蓄で賄えばよい
といったもの。
また、地震によって建物が全壊してしまったら
国からの最大で300万円は支給されるので
わざわざ高い金額を支払って地震保険に入る必要はないのではないか、
ということなのです。
逆に地震保険が必要という意見の根拠は
- 地震で起こった火事は火災保険では補償されないから
といったものです。
地震保険の補償は火災保険の半分で
火災保険が2000万円の補償ならば地震保険の補償は1000万円
建物の再建が目的ではではなく当面の生活の立直しが補償の目的です。
地震保険は被害状況によって補償の内容が分類されていて
満額の補償となるのは保険会社の審査で「全損」となった場合。
参考例として、先の東日本大震災では7割が「一部損」だったそうで
補償金額の5%のみの支給だったそうです。
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火災保険はいつからかけたらいいの?
引き渡し日当日です!
補償無しに引き渡され
その日に火事になってしまったら家は無くなり
住む場所も無くなり
多額の借金が残るだけといった事態になりかねないため
引き渡し日当日から補償が開始されなくてはなりません。
なぜ火災保険に加入しなければならないの?
住宅ローンを貸出す金融機関は
土地と建物を担保にしています。
担保となる住宅が火災等により損害を受けると
資金回収が困難になるため火災保険加入を義務付けている金融機関がほとんどです。
- 保険期間が住宅ローン支払い期間相当であること
- 建物の評価額以上の補償があること
を条件にしている金融機関も多いようです。
ちょっと余談
火災保険で雨漏りも直すことができるそうです。
受けてしまった被害が風災であることが認定されれば修理は可能です。
風災とは台風や暴風、竜巻や強風によって被害が出る事です。
- 台風によって屋根材が壊れてしまったために起こった雨漏り
- 強風によって飛んできたもので外壁や開口部が壊れてしまったために起こった雨漏り
など
でもその被害状況の見積りを
加入した保険会社に直接連絡をして見積もり取ってもらうのはアウト!
査定で満足いく評価をして頂けないことが多いみたいです。
そりゃそうですよね、支払いたくないですもんね、保険料。
いざという時に査定していただける業者を選定しておくことも重要ということがわかりました。
ちなみに・・・私の選んだ火災保険
以上をふまえて私の実際にやったことです。
参考としてみてください
1.適切な保険金額を設定する
・比較見積もりサイトで見積もりを取り寄せ大まかな補償と保険料を把握する
・不動産屋と住宅ローンを組んだ銀行とで見積もりを取ってもらう
出てきた結果で比較検討しました。
今回は銀行で見積もりを取ってもらった保険会社が比較的低価格で
特約や費用保険金などの補償内容もしっかりしていたので
そちらで話を進めることにしました。
2.不必要な補償はつけない
購入する土地が水害の被害が無い土地であることから
水災の補償を外しました。
万が一火事を起こしてしまった場合
近隣の方々へのお詫びも必要だろうと考え
「類焼損害特約」はつけることにしました。
3.支払いの方法はどうするか
10年一括払いで考えていたのですが
貯金も少なく両親がいつ入院などのお世話になるか分からないので
手持ちのお金をなるべく減らさないということと
これから先、割安で良質な商品が出るかもしれないという期待感もあり
5年払いで契約をしました。
4.家財に保険をかけるかどうか
あれば安心感はあるけれども
査定方法を考えるとたいした補償はされないのではないか
いざという時は貯蓄で賄える範囲だろうということで
やはり手元にお金を残しておく選択をして保険を掛けないことにしました。
5.地震保険に加入するかどうか
査定が厳しいと聞きますし
補償内容もさほど充実はしていない印象だったのでとても悩んだのですが
古い建物であることを考えると安心材料のひとつとして加入しておくのもいいかと思い
支払うことにしました。
確定申告の際に地震保険料は控除されるので
ちょっとだけ節税にもなります。
まとめ
火災保険の加入保険会社は自分で選ぶことで
過剰な保険料支払いをしなくて済みますし
補償の内容も省いたり手厚くしたりとカスタマイズすることができます。
地震保険・家財保険の加入は
貯蓄残高と相談して決めていくのが良いかと思います。
不動産屋や銀行、売主が加入保険会社を指定するのは本来法律違反であるため
指定保険会社加入を当然のようにゴリ押ししてくるような場合は拒否しても大丈夫です。
手間はかかりますが納得のいく保険商品を選べたらうれしいですね。
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