人は等しく歳をとるものなんですね・・・
なにあたりまえなこと言ってんだってカンジなのですが
実際に親の老いに直面すると
少なからずうろたえるものなんだな…
と実感しています
新しい環境で、両親には一軒家暮らしを
存分に楽しんでもらいたいと思っていたのですが
母のもともと調子が悪かった
ひざと腰の状態が悪化
引っ越して来る前まではゆっくりでも歩くことができていて
自分でバスに乗ってお医者さんまで行けたのですが
今は玄関から外に出て
目の前の車に乗り込むのもひと苦労の状態
一日のほとんどをベッドの上で過ごしています
まっすぐに立つことはできなくなっちゃって
中腰の姿勢がデフォルト状態
移動するときは一歩ずつ痛みをこらえながら壁沿いを伝い歩きか
小さいカートみたいな椅子につかまってする感じ
立つことが痛みを引き起こすらしくて
トイレまでの数歩でも大騒ぎです
一時は体を起こすこともできなくなっちゃいました
でもまだ若いんですよ…71才…
こんなに急激に悪くなっちゃうなんて…
ずーと「痛い…痛い…」をつぶやき続けている状態
言っても仕方が無いのに
痛いと言ってないとやってられない状態なんだろうな、
って見ていて感じます
もう本人も無意識で言ってるらしいです
もともと気になることがあると
じっとしていられない性格の母なので
少しでも動ける体調だと
「痛い…痛い…」とつぶやきながら動き回って
痛さが限界になるとベッドに突っ伏してうめく
みたいなことをやるので
父と私でホレ言わんこっちゃない!
とつい荒い言葉を浴びせてしまいます
母としては家事を全部
私達に頼りきりなのが心苦しいらしく
なんとか自分のできる限りのお手伝いを、
と思ってくれているみたいなので
その気持は本当にうれしいと思うし
ありがたいと思う反面
「痛い…」の言葉を聞き続けているのも
精神的にけっこうキツくて
痛いならなにもしないでいいから!って
つい言葉が荒くなっちゃう…
こういう状態になっちゃってる母が
一番大変なんだとは頭では理解できるんです
でもつい、自分本位の感情が頭をもたげてしまいます
仕事して家事して病院連れていって
なんて生活をしていると
時間も気持ちの余裕も
かなりなくなっていることに気がついて滅入ってくる
そんな時は自分で自分が嫌になります
今は父が主に母に付き添ってくれていますが
父もずーと持病持ちの状態です
むしろ父の方が過去に大病してるので
いつ調子が悪くなってもおかしくない状態
もっと優しく接したい気持ちと
あれもこれもやらなきゃならない重圧
これからの不安…
両親はまだまだ若いと思っていたんです
だからはっきり言ってそんなに真剣に
両親の老いについて考えてはいなかったんです
だけど人は等しく歳をとるんですね
ちゃんと両親の老いと向き合わなきゃならないと
自覚をうながされたみたいです
これから先の両親の健康状態の不安と
それを支える重圧とで今ちょっと怖気づいています
病気の家族を支えることで
精神的に参ってしまう方の気持ちがよくわかりました
どうしたら気持ちの余裕を持つことができるのか
今模索中です
母の行動範囲はお家の中のみとはいえ
まだトイレなどひとりでできています
幸いごはんもちゃんと食べられるし
薬が効いている時は調子いい事ばっかり言ってケタケタ笑ってます
そんな日はみんな穏やかに過ごせます
引っ越して来てからひざ腰の痛みが強いらしくて
2階にあがることもままならなかったのですが
病院で治療を受けたあとは
痛みが少しおさまるらしく
日中は父とふたりで2階にあがって
ベランダやお部屋でひなたぼっこしているそうです
せっかく2階があるお家に来たのに
上に行けないって嘆いてた母
念願叶ったとうれしそうに報告してくれて
こちらもうれしい気持ちになりました
そんな穏やかな日常を両親が
少しでも長く過ごせるように
私も両親の老いときちんと向き合って
これからのこと考えていかないとな、と思います
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