お家の資料が届いたんだけど、この資料の読み方ってあるのかな?
あったら教えて~♪
中古のお家探しをする方は、不動産情報サイトで探したりしますよね
at homeとかHOME’Sとかが有名です
ポータルサイトの申し込みフォームに必要事項を入力すると、お家の情報を掲載した資料をPDFのデータなどで送ってくれます
こんな資料です
画像をお借りしました
不動産業界ではマイソクって言います
この資料一枚でいろんなことが調べられるんです
実際にお家を見に行く前に、このお家が自分の探しているお家の条件に合うのか合わないかをあらかじめ確認できます
この資料だけで、どんな土地に立っているお家なのかも確認することができちゃいます
今回から数回に分けて
- 取り寄せた資料の読み方
- 資料に書かれている情報から調べられること
こんなことをお教えします
- 中古のお家を探している方
- もらった資料の読み方がわからない方
- 資料に書かれた情報の調べ方を知りたい方
このような方に参考にしていただけると嬉しいです
今回はお家が建つ場所『所在地』について読み取れる情報の調べ方です
資料を読み取ろう!『所在地』編
まずは一番はじめの情報『所在地』です
このお家の建つ場所の
こんなことを調べることができます
交通の便は?最寄り駅からの距離やバスなどの経路を確認
通勤をしている方なら、会社までとか最寄駅までの距離や交通手段が気になりますよね
スーパーマーケットだったり病院だったりと、交通機関を使っての移動をすることもあると思います
交通の便の良し悪しも生活のしやすさを確認する上でかなり重要です
徒歩での時間やバス停までの距離、バスの経路などが気になるところです
マイソクに記載された「所在地」とGoogleマップを使って調べてみましょう
調べ方・使い方
① Googleマップを開いてメニューの検索窓に「距離」or「距離を測る」と入力
もしくはルートボタンを押す
② 「最寄り駅」と「所在地」を入力し、交通手段を「徒歩」にする
バスの経路が知りたい時は、左隣の電車マーク「公共交通機関」をクリックする
③ 調べたい距離と経路、その所要時間が確認できる
Googleマップではおなじみの機能なので使われている方も多いかと思います
この機能を使って資料のお家の交通の便をチェックしてみましょう
土地の成り立ちを確認しよう
資料のお家がどのような土地に建てられているのかを確認します
- その場所はどういう成り立ちの土地なのか?
- 土地の状況はどうなのか?
- 昔はどんな土地だったのか?
今は平たい土地に見える場所だけど、もしかしたら埋め立てられた土地かもしれないし、山を削りとった土地かもしれない
そんなことが分かります
調べ方は国土地理院の「地理院地図」を使っていきます
地理院地図でこの4つを確認するといいと思います
- 土地の成り立ち
- 土地の地形の分類
- 土地の標高
- 年代別の写真
調べ方・使い方
地理院地図のサイトを開いたら所在地の検索をします
これでメニューが開きます
①土地の成り立ち
メニューから「土地の成り立ち・土地利用」を選択
→土地条件図>数値地形25000(土地条件)を選択
⇒土地の条件に基づいて色付けされた地図が表示されます
着色された地図の凡例を確認します
「青丸+i」の部分をクリックすると凡例表示や解説が確認できます
こちらが凡例の一部です。
所在地がどの色の部分になっているか確認しましょう
どのような成り立ちの土地であるのかがわかります
②土地の地形分類
メニューから
地形分類(ベクトルタイル提供実験)>地形分類(人工地形・自然地形)を選択
先程と同じように着色された地図が表示されます
色のついた部分を地図上でクリックすると解説が表示されます
台地であれば地盤はしっかりしているなとか、
この辺りは氾濫が起きる可能性が高いな、などの判断材料になります
この場所は切土している、盛土しているなど人が手を加えている土地の状態も分かります
③土地の標高
カーソルがある部分の標高が表示されています
周辺部分にも移動してみて極端な高さの違いが無いか確認します
④年代別の写真
昔はその土地が何であったのか写真で確認することができます
今は宅地になっていても昔は田んぼだったとしたらその土地は軟弱である可能性が高い、
などの判断材料になります
他にもたくさん調べる機能がありますのでいろいろ試してみてください
けっこう楽しいです♪
災害の起こりやすさを確認しよう
その土地の災害の起こりやすさを確認します
確認するにはハザードマップポータルサイトを活用します
このサイトから住みたい街のハザードマップを確認することができます
調べ方・使い方
「わがまちハザードマップ」が使いやすいです
自治体で用意しているマップの一覧表示されるのでとても便利です
ハザードマップは自然災害を予測して
起こる事が想定される被害の範囲を地図にして示してあるものです
- 予測できる被害
- その範囲
- 避難場所
- 避難経路
- 建物の対策
こういった情報があれば、いざという時に備えることができます
被害が出やすい場所を検討の範囲から外すという選択もできます
土地の相場を調べてみよう
資料の土地のだいたいの価格を計算することができます
国税庁の路線価図を使って確認することができます
調べ方はいくつかあるのですが、今回は相続税路線価を基にした算出方法をご紹介します
調べ方・使い方
表示マップを最新年度にします
所在地を検索
「路線価」をクリック
所在地選択画面が続きますので、順次選択していって下さい
路線価図が表示されます
所在地の前面道路の数字を確認してください
見づらくて申し訳ありませんが、赤く囲った部分は「185D」と表示されています
この「185」が㎡単価を表しています
この道路に面している土地の㎡単価が185,000円であるという意味です
所在地の土地が100㎡であれば、
100㎡×185,000円=1,850万円が相続税路線価の土地価格となります
相続税路線価は実際の土地の取引価格(実勢価格)の80%で計算されているため
1,850万円÷0.8=2,312万円が実際の土地価格に近いということになります
ただし、この割り戻す「80%」という数字も景気やその土地の人気度などによって変化します
また、検討している所在地が角地であったりと、接道の状況によっても計算方法が変わってきます
あくまでも概算でこのくらいの価格、ということで考えておいてください
この価格を知っているだけでも、不動産屋さんなどに言いくるめられないだけの予備知識となりえると思います
全国地価マップというサイトも見やすくておすすめです
もしかしたらこちらの方が検索しやすいかも
試してみてください
所在地近辺の不動産取引の情報
不動産が実際に取引された土地や金額はレインズに登録されます
レインズというのは不動産会社が利用できる、不動産取引の情報システムのことです
これは一般には情報公開されません
資料の所在地の近辺の土地が実際どのくらいの金額で取引されているのか
そんなことが分かれば、このお家が売り出されている金額が妥当なのかどうかがわかりますよね
ピンポイントでは調べることができないものの、ざっくりとした情報でしたら確認できるサイトがあります
それがこちら土地総合情報システム
不動産取引の透明性や円滑化を図る目的で国土交通省が一般に公開している情報です
詳しい場所を確認することはできませんが、その地区で実際に取引された情報を知ることができます
調べ方・使い方
時期と種類、取り寄せた資料の住所を選択します
選択後に「この条件で検索」を押します
選択した土地建物の取引状況が一覧表示されます
土地の形状とか、最寄り駅からの時間とか、土地の条件が似ている項目を参考にして
不動産の取引価格を確認してみてください
まとめ
今回は物件資料、マイソクで確認できる「所在地」から調べられる情報についてまとめました
- 所在地周辺の環境
- 土地の状況
- 災害の起こりやすさ
- 土地建物のだいたいの価格
所在地からこれだけの情報を得ることができます
安心してお家を購入するための情報ともなりますし、今後の交渉にも役立つと思います
ちょっと大変ですけれども、ぜひ楽しみながら調べてみてください
「土地・建物」から得られる情報についてはこちらを参考にしてください
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