オストメイトが選ぶ!ストーマパウチの選び方5つのポイント

ストーマパウチ 両親の老後を支える

ストーマ用のパウチって種類がいっぱいあってどれが自分に合うのかわからないんだよね

どんなことを基準に選んだらいいのかな?

ストーマから排泄される物を受け取るための袋が「ストーマパウチ」です

ストーマパウチはオストメイトにとって日常生活を快適にすごすためにとっても重要

ライフスタイルや活動レベルに合わせて、サイズや形や材質とか使用感、肌への負担、取り扱いのしやすさなどがストーマパウチを選ぶ際の大切なポイントになります

だけどストーマパウチって本当にたくさんの種類があってどれを選んだらいいのかわからないんですよね

そんなわけで今回は、ストーマでの生活をはじめて半年が経った父にどんなストーマパウチの使い勝手が良いか5つのポイントに絞って聞いてみました

父は大腸がん切除からのストーマですので消化器系です

おなかの左側にストーマを造設しています

おなかの左側のストーマ
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  • オストメイトになられた方
  • ストーマパウチの選び方が分からない方

初めてストーマパウチに触れる方も多いかと思います

自分にあったストーマパウチが見つかると、日常生活を快適に過ごすサポートとして大いに役立ちますので選ぶ際の参考にしていただければと思います

ストーマパウチの選び方

ストーマパウチの選び方5つのポイント

ストーマパウチを快適に使用するためにはケアのしやすさがとても重要です

長時間使用することを考えると、そのケア方法や頻度がストーマの健康を守るポイントとなります

ここでは実際に父が使っている例をあげながらストーマパウチの選ぶ基準をご紹介していきます

①キレイさを保つ

ストーマ周辺の皮膚を清潔に保つことは基本中の基本

特に便が皮膚に触れないようにすることで皮膚トラブルを予防できますので、便が溜まりすぎて漏れないようにしたいです

そのため便を捨てるタイミングが一目でわかるものの方がいいとのこと

溜まっている状態がわかりやすいということでパウチの袋の色は透明のものがおすすめです

使い始めは便が見えないほうがといい、という理由で肌色タイプのものを使っていましたが

どのくらい便が溜まっているのかがわからないので、いつの間にかパウチがパンパンに膨らんでしまい焦ることが多かったそうです

ふだんは自宅にいることが多いという方でしたら透明の袋の方が管理はラクです

ただ、外出時など便が見えてしまうのが嫌な時はパウチの上にかぶせるカバーをしたり肌色のパウチを使っています

②パウチの交換のしやすさ

一般的にストーマパウチは2~3日に一度は交換することが推奨されています

父の場合、パウチはおなかのストーマに取り付けたまま、溜まった便を下の口からの出し

すべて捨てた後畳んでまた使うワンピースタイプのパウチを使っていて

おおよそ3日くらいでパウチの交換をしています

パウチには便が溜まったらパウチごと交換をする使い捨てのようなタイプのものもあります

使い捨てタイプは便を捨てる時、おなかのストーマから取りはずしてトイレに捨てる時にラクという点ではポイント高めなのですが

パウチを何度も取り替えなければならないため面倒で、肌も荒れやすいということでかえって使いづらいそうです

(↑ツーピースタイプのものだったらパウチの取り替えはさほど面倒ではない様です)

また適切なサイズのパウチを選ぶことも生活のしやすさに直結します

パウチの大きさはいろいろあります

父の場合、小さめだと便を取り出す回数が多くなり面倒、大きすぎると便が溜まった時に重いということで中間のサイズを使用しています

ワンピースタイプとツーピースタイプ

ストーマパウチには

・基盤とパウチが一体化しているワンピースタイプと

・基盤とパウチが別々のツーピースタイプがあります

それぞれの特徴はこちらです

ワンピースタイプ
  • 簡単さ: 基盤とパウチが一体化しているため、取り付けや取り外しがとてもシンプル
    初めてのオストメイトの方や、取り替え作業を最小限にしたい方にはおすすめ
  • 交換頻度: パウチを交換するたびに基盤も交換する必要があるためコストが高くなりやすい
ツーピースタイプ
  • 柔軟性: パウチと基盤が別々なので、異なるサイズや形状のパウチを選択することが可能
    自分のライフスタイルに合わせてカスタマイズがしやすい
  • 交換の簡単さ: パウチだけを交換したい時は、基盤をそのままにしてパウチだけを取り替えることができる
    特に日中の交換が簡単
  • 固定感: パウチと基盤の間に固定部分があるため、しっかりと固定されている感じがする

ちなみに基盤の部分のことを「面板」といいます

③皮膚の保護

ストーマ周辺の皮膚はとてもデリケートです

ストーマパウチは直接皮膚に取り付けるため、肌に優しい製品を選ぶことはとても重要

特にアレルギーや皮膚トラブルが気になる方にとっては、素材や粘着性などの要素を考慮することが大切です

常に皮膚に張り付いていなければならないパウチの面板に、皮膚を保護する成分が付加されているもの

また、日常生活での動きやすさを考慮したやわらかさがあるものを選ぶといいと思います

パウチとは別に、皮膚に貼ったり剝がしたりするときに使うアクセサリー類にも皮膚を保護する成分のものが数多くあります

そういったものと併用して使っていくのがベストです

④フィット感・漏れない安心感

パウチの面板のフィット感は、便やニオイの漏れを防いだり皮膚を守るための大切なポイントです

面板にはストーマ用のあながあります

その孔は

・自分でハサミなどを使って開ける方法

・注文時に孔のサイズを指定して開けてもらう方法

があります

ストーマガイド
ストーマの大きさを測るガイド
くぼみをストーマにあてて大きさを測ります

ストーマの大きさは一定ではないので、取り付ける時の大きさに合わせてカットするのですが

パウチの扱いに慣れていないうちは孔の大きさを指定してプレカットされた状態で注文をすることをおすすめします

自分で切り取っても問題はないのですが、どうしても切った端がデコボコになってしまい、ストーマから出血してしまいやすくなってしまいます

ストーマには痛覚がないので痛みはないのですが、他の病気を患っている方などは注意が必要です

父の場合のように脳梗塞の薬の影響で出血すると止まりづらいみたいな例もあります

また、パウチが破れてしまったり、ニオイが漏れてしまったりということがない様に

パウチのフィルム構造がしっかりしているものを選ぶのもポイントです

⑤ストレスを軽減

パウチを装着していると便とともにガスが溜まっていきます

ガスが溜まる現象をバルーン現象というらしいのですが

溜まりすぎるとパウチが爆発するような感じで、ストーマからはじけるように外れてしまう事もしばしば起こります

こうなると後片付けが大変なのです

寝ている時など特に爆発してしまいがち

気が付かないうちにパウチいっぱいにガスが溜まりパンパンになってしまうので、ゆっくり寝ることもできないのです

気がつかないうちにストレスも溜まります

これを放出するための「ガス抜き」機能を持つパウチは、膨らみやすさや不快感を減少させることができます

また、ガスの放出をスムーズに行えるため、外出時や人前でも安心して使用することができます

ガス抜きのあるものの方が断然良いそうです

ニオイを放出しないフィルターが付いているものも必須です

父が使っているストーマパウチ

これまでご紹介してきた5つのポイントをふまえて

実際に父が使っているストーマパウチはこれです

パウチ1
ストーマのパウチ
【ダンサック ノバライフ1】

ダンサック ノバライフ1】という製品です

この製品の特長は

  • ワンピースタイプ
  • 装着期間の目安が1~3日
  • パウチは透明と肌色を選べる
  • ストーマの穴のサイズを指定してプレカットしてもらえる
  • 面板がストーマ周辺の腹部の皮膚にフィットする「テーパーエッジ形状」
  • 面板がやわらかくしなやか
  • 面板に「GX親水性」という天然素材を原料とする皮膚保護剤を使用
  • 「5層エンボスフィルム」という5層のフィルムでニオイや漏れを低減する
  • 「ノバライフフィルター」という通気性と消臭能力に優れたガス抜きフィルター
  • 撥水性と気密性に優れているのでパウチをつけたまま入浴が可能

ご参考までに父の場合、日中の活動は「買い物、庭いじり、散歩、通院」

お家にいることが多いという感じでそれほど激しい活動をしていません

このようなライフスタイルでこちらのストーマパウチが合っているようです

まとめ

ストーマパウチは、日常生活の品質を維持するために非常に重要なアイテムです

このパウチに欲しい性能は

・キレイさを保つ

・パウチの交換のしやすさ

・皮膚の保護

・フィット感・漏れない安心感

・ストレスを軽減

長時間の使用でも肌の刺激やトラブルを最小限に抑えたり

取り扱いのしやすさなどもストーマパウチ選択の際の大切な要素となります

ご自身のライフスタイルや活動レベルに合わせて、サイズや形、材質を選ぶことが求められます

5つのポイントを参考にしてストーマパウチを選んでみてください

ストーマ用品の購入の仕方についてはこちらにまとめています

合わせて参考にしてみてください

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