中古のお家を買うにはどのくらいの諸費用がかかるのか気になりませんか?
おおよそ物件価格の8~10%と言われていますが、実際にはどうなのでしょうか?
今回は私のお家購入の計画当初の見積もりと、実際にかかった諸費用をお教えします。
・どれくらいの諸費用がかかるのか分からない人
このような方はぜひ参考になさってください。
この記事では
・自分はどのくらいの諸費用が必要になるのか
・節約できるポイント
こんなことがわかります。
諸費用って「いつ?」「どのタイミングで必要なの?」という疑問がある方は
こちらの記事を参考にしてみてください。
諸費用の見積もり
計画時の諸費用の見積もり
当初は1,000万円のお家を購入、全額融資として見積もりをしていました。
見積内容 | 見積金額 | 摘要 | |
契約関係 | 印紙代 | 10,000 | 軽減措置で半額 |
仲介手数料 | 396,000 | 売買金額×3%+6万円+消費税 | |
固定資産税日割り | 40,000※ | ||
登記関係 | 所有権移転登記 | 150,000※ | 土地と建物それぞれにかかる 土地評価額×2% 建物評価額×2% |
抵当権設定登記 | 40,000 | 借入金額×0.4% | |
司法書士報酬 | 100,000 | 相場がこのくらい | |
ローン関係 | 印紙代 | 10,000 | |
手数料 | 220,000 | 定率型 借入金額2.20% | |
保証料 | 0 | 保証料・団体生命保険料のかからない銀行を探すことを前提としていたため | |
団体生命保険料 | 0 | ||
保険関係 | 火災保険 | 250,000 | 木造家屋で5年間契約 |
既存住宅売買瑕疵保険 | 110,000 | 検査料・保険料 | |
購入後 | 不動産取得税 | 145,000 ※ | |
合計 | 1,471,000 |
どっひゃー!!Σ(・ω・ノ)ノ!
こんなにかかるの~!!
物件価格の8~10%なんてウソじゃん!!
14.7%もかかってる…
愕然としました。
築古の中古住宅を買おうとすると、登記関係の軽減税率が使えないんですよね。
耐震補強して証明書を発行してもらえば受けられるようにはなるんですけど
これにも費用はかかりますから検討の必要があるところです。
※印の部分は、購入する土地と建物で変わる部分です。
実際にかかった諸費用
諸費用合計
最終的にかかった費用がこちらです。
購入したお家の価格は900万円
諸費用分として90万円をプラスして990万円の融資を受けました。
見積内容 | 見積金額 | 摘要 | |
契約関係 | 印紙代 | 5,000 | 軽減措置で半額 |
仲介手数料 | 363,000 | 売買金額×3%+6万円+消費税 | |
固定資産税日割り | 23,000 | ||
登記関係 | 所有権移転登記 | 134,000 | 土地と建物それぞれにかかる 土地評価額×2% 建物評価額×2% |
抵当権設定登記 | 39,600 | 借入金額×0.4% | |
司法書士報酬 | 44,000 | ||
ローン関係 | 印紙代 | 5,500 | 借入金額×0.4% 電子契約のため割引 |
手数料 | 220,000 | 定率型 借入金額2.20% *最低取り扱い手数料に該当 | |
保証料 | 0 | ||
団体生命保険料 | 0 | ||
振込手数料 | 900 | 売主への残金振込 | |
保険関係 | 火災保険 | 190,000 | 木造家屋で5年間契約 |
既存住宅売買瑕疵保険 | 0 | 検査・保険加入をしませんでした | |
購入後 | 不動産取得税 | 0 | |
合計 | 1,025,000 |
やはり物件価格の8~10%内には収まりませんでした。
最終的には10.35%でした。
残念です。
それでも融資金額が10万円の違いですが最終的に
見積もっていた金額より446,000円の費用を抑えることができました。
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節約できた5つのポイント
実際に45万円近くの費用を抑えることができたポイントをご紹介します。
①司法書士報酬
私が見積もった当初の司法書士報酬金額は10万円でした。
(登録免許税(所有権移転登記・抵当権設定登記)を含めると29万円)
ネットでいろいろ調べて、だいたいこのくらいが平均かな、と見積もっていたのです。
お家の契約が済んだ後、不動産屋さんと銀行さんにいくらかかるのかざっくりと見積もりをして頂いたところ、
登録免許税(所有権移転登記・抵当権設定登記)を含めて35万円といわれました。
今回選んだお家にかかる登録免許税はトータルで約174,000円。
とすると、司法書士さんへの手数料は17万6,000円ということになります。
うっわぁ~…
見積もりよりもさらに高い!
マージンを含められると高くつく、ということがよくわかりました。
なので手間はかかるのですが、司法書士さんは自分でお願いすることが節約ポイントのひとつです。
司法書士報酬はその事務所ごとに自由に設定をすることができるので
安くてしっかり手続きをしていただける事務所を選ぶことがポイントです。
こちらの記事を参考にしてみてください。
②不動産取得税
不動産取得税がかかるお家とかからないお家があります。
それは不動産取得税の軽減要件に当てはまっているかいないかで判断されます。
いろいろ細かい内容なのですが、ざっくり説明すると
・居住を目的とした住宅
・1982年1月1日以降に建築された建物または新耐震基準に適合していると証明された建物
この3つの要件をみたしていれば、不動産取得税はかからない、もしくは税金が軽減されます。
築古のお家を選ぶ際にはこの要件を満たすものを軸に検討されるのをおすすめします。
③火災保険
火災保険の契約内容は、すまいの地域の災害の起こり方によって検討すると余計な費用をかけないで済みます。
ハザードマップで確認をすると良いと思います。
地震保険を掛けるか掛けないか、家財保険は必要か否か?
ここもかなり違いが出るところです。
自分たちの生活スタイルや、何に価値を置くかによって補償内容をカスタマイズして
必要な補償だけを選ぶのがコツです。
火災保険の選び方はこちらの記事を参考にしてみてください。
④団体信用生命保険・ローン保証料
住宅ローンを組む際に
・団体信用生命保険料0円
・ローン保証料0円
の銀行に融資をお願いをするのも費用を抑えられるポイントのひとつです。
私は地方銀行と信用金庫にも住宅ローンの見積もりをしてもらいました。
その結果地方銀行,信用金庫ともに
・ローン保証料 321,500円(団体信用生命保険含む)
という結果でした。
これにプラスして、さらに手数料が
地方銀行:22,550円
信用金庫:34,000円
合計すると
地方銀行:344,050円
信用金庫:355,500円
この見積もりとネット銀行の見積もりを比べて、今回私はネット銀行で住宅ローンを組むことにしました。
・手数料220,000円
・団体信用生命保険料0円
・ローン保証料0円
でした。
手数料自体を考えればずいぶんと高いのですが、
ローン保証料込みと考えれば10万円以上の費用を抑えることができました。
ちなみに、印紙代も信用金庫では20,400円の見積もりでした。
私の場合は電子契約ということで5,500円でしたので少額とはいえ差があります。
住宅ローンについてはこちらにまとめてあります。
⑤既存住宅売買瑕疵保険
これをポイントとしてあげてしまうのはどうかなーと躊躇したのですが、
実際、瑕疵保険への加入をあきらめたことでかなりの節約ができたことは確かです。
築年数の経ってしまった中古住宅は、どうしたって問題はあります。
それを改善するために工事をして、検査して、となると莫大な費用が掛かってしまいます。
それならば、お家探しの段階で
・リフォーム済みの物件
・ホームインスペクション済みの物件
を目安にすればいいのではないかと思ったわけです。
不動産仲介業者さんの中でも、サービスの一環として
ホームインスペクションをしてくださるところもあったりしますので
・建物の状態を確認していただき
・許容範囲であればそのお家に決める
といった判断もできるわけです。
そういった仲介業者さんも活用させていただくのもひとつのポイントだと思います。
まとめ
お家を購入する際の諸費用の負担を少しでも軽くするポイントとして
①司法書士報酬
②不動産取得税
③火災保険
④団体信用生命保険・ローン保証料
⑤既存住宅売買瑕疵保険
この5つについて、いくらになるのか事前に確認をすることをおススメします。
税金以外は相見積もりを取って比較検討することができる部分ですので、ぜひ取ってみてください。
手間はかかってしまいますが費用を抑えることができます。
税金についても、土地や建物によっては軽減税率が適用されることもありますので
軽減される要件を確認してみてください。
できるだけ払わなくてもいいお金は支払わず
これからの生活に必要なモノやサービスに有効にお金を回せたらいいかな、と思います。
私の経験が少しでも参考になれたらうれしいです。
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